お茶や炭酸飲料などの原材料表示で、「難消化性デキストリン」という名前を見かけたことはありませんか?
何となく体に良さそうなイメージはあるものの、「そもそも何からできているの?」「本当に糖や脂肪の吸収を抑えるの?」「毎日飲んでも大丈夫?」と気になりますよね。
2026年11月8日放送予定のTBS系「がっちりマンデー!!」でも、トクホを支える素材として難消化性デキストリンが紹介されます。
調べてみると、難消化性デキストリンは、主にとうもろこしのでんぷんを原料とする水溶性食物繊維であることが分かりました。
今回は、難消化性デキストリンの原料や特徴、期待される効果、安全性、摂取するときの注意点について調べてみました。
難消化性デキストリンとは?実は水溶性食物繊維だった!
難消化性デキストリンとは、人間の消化酵素では分解されにくい性質を持つ、水溶性食物繊維の一種です。
日本で開発された食品素材で、1989年から販売されています。
「デキストリン」という名前から、人工的に作られた特殊な薬品を想像する人もいるかもしれません。
しかし、難消化性デキストリンは、でんぷんを加工して作られる食品素材です。
水に溶けやすく、甘味や粘りが少ないため、飲料や加工食品などに幅広く利用されています。
特に、食後の血糖値や中性脂肪が気になる人向けの特定保健用食品(トクホ)などで使われています。
難消化性デキストリンの原料はとうもろこし?
難消化性デキストリンは、主にとうもろこしのでんぷんから作られます。
製造工程では、でんぷんを加熱し、酵素によって分解した後、消化されにくい成分を取り出します。
こうして得られるのが難消化性デキストリンです。
通常のでんぷんとは分子のつながり方が異なり、人間の消化酵素で分解されにくい構造になっています。
そのため、小腸で消化・吸収されにくく、一部は大腸まで届きます。
つまり、名前は少し難しそうですが、もともとは身近な植物由来のでんぷんから作られているのです。
難消化性デキストリンにはどんな効果がある?
難消化性デキストリンは、食物繊維としての働きに加えて、食後の糖や脂肪の吸収に関する研究が行われている成分です。
ただし、すべての製品で同じ効果が得られるわけではありません。
摂取量や食品の種類、食事内容、個人差によって結果は異なります。
① 食後の血糖値の上昇を穏やかにする
難消化性デキストリンの代表的な働きの一つが、食事に含まれる糖の吸収を穏やかにすることです。
ご飯やパン、麺類などに含まれる糖質は、消化されると小腸から吸収され、血糖値の上昇につながります。
難消化性デキストリンには、食事と一緒に摂取した際、食後の血糖値の上昇を穏やかにする作用が報告されています。
この働きを利用したトクホ商品も販売されています。
ただし、血糖値を必ず下げるという意味ではなく、糖尿病の治療薬の代わりになるものでもありません。
② 食後の中性脂肪の上昇を穏やかにする
難消化性デキストリンには、食事由来の脂肪の吸収に関係する働きも報告されています。
そのため、食後の血中中性脂肪の上昇を穏やかにすることを目的とした食品にも使われています。
ただし、「脂肪の吸収を穏やかにする」ということと、「飲めば体脂肪が減る」ということは別です。
難消化性デキストリン入りの飲料を飲んだからといって、食べ過ぎた分が帳消しになるわけではありません。
普段の食事や運動などの生活習慣も大切です。
③ おなかの調子を整える働き
難消化性デキストリンは水溶性食物繊維の一種です。
小腸で消化されにくく、一部は大腸の腸内細菌に利用されます。
そのため、便通の改善など、おなかの調子を整える働きについても研究されています。
ただし、食物繊維を摂れば必ず便秘が改善するというわけではありません。
水分摂取や食生活、運動習慣なども関係します。
難消化性デキストリンは体に悪い?危険性や副作用は?
「難消化性デキストリンは体に悪い」という情報を見かけると、心配になる人もいるかもしれません。
調べたところ、難消化性デキストリンは長年食品に使用されており、安全性についても研究されている素材です。
農畜産業振興機構の資料では、米国で一般に安全と認められる食品素材として扱われていることや、長い食経験があることが紹介されています。
ただし、安全性が評価されているからといって、どれだけ摂取しても問題ないという意味ではありません。
摂りすぎるとおなかがゆるくなることがある
難消化性デキストリンを一度に大量に摂取すると、人によってはおなかがゆるくなったり、下痢になったりすることがあります。
また、食物繊維の摂取量が急に増えることで、おなかの張りなどを感じる場合もあります。
体質によっても反応が異なるため、過剰に摂取しないことが大切です。
特に、複数の食物繊維入り飲料やサプリメントを併用している場合は、合計摂取量に注意したいですね。
難消化性デキストリンは毎日摂取しても大丈夫?
難消化性デキストリンは食品に広く使用されている成分ですが、毎日どれだけ摂ってもよいというわけではありません。
トクホや機能性表示食品として販売されている商品では、1日当たりの摂取目安量が設定されていることがあります。
利用する際は、その商品の表示に従うことが基本です。
また、難消化性デキストリンだけに頼るのではなく、野菜や豆類、海藻など、さまざまな食品から食物繊維を摂ることも大切です。
持病がある人や治療中の人は、食品による体調への影響について医師などに相談すると安心です。
難消化性デキストリンと普通のデキストリンの違いは?
名前が似ている「デキストリン」と「難消化性デキストリン」。
実は、この二つは同じものではありません。
普通のデキストリンは、でんぷんを分解して作られる糖質の一種で、食品の加工などに使用されます。
一方、難消化性デキストリンは、消化されにくい構造を持ち、食物繊維として利用されます。
主な違いは次のとおりです。
| 比較項目 | デキストリン | 難消化性デキストリン |
|---|---|---|
| 主な原料 | でんぷん | でんぷん |
| 消化されやすさ | 一般に消化されやすい | 消化されにくい |
| 主な役割 | 食品加工用の糖質素材 | 水溶性食物繊維 |
| 主な用途 | 加工食品など | 飲料・トクホなど |
※デキストリンにも種類があり、性質は製品によって異なります。
食品の原材料表示を見るときは、この違いを知っておくと理解しやすくなりますね。
難消化性デキストリンはどんな食品に入っている?
難消化性デキストリンは、水に溶けやすく、味や粘りへの影響が比較的小さいことから、さまざまな食品に使われています。
例えば、次のような商品です。
- 食後の血糖値が気になる人向けのお茶
- 食後の中性脂肪が気になる人向けの飲料
- 食物繊維を補給する粉末食品
- 一部の加工食品や健康志向の商品
ただし、これらの商品すべてに難消化性デキストリンが含まれているわけではありません。
実際に使われているかどうかは、商品の原材料表示で確認する必要があります。
また、難消化性デキストリンが入っているだけで、その商品がトクホになるわけではありません。
トクホは、製品ごとに有効性や安全性などの審査を受け、国の許可を得た食品です。
難消化性デキストリンはどこの会社が作っている?
難消化性デキストリンを開発した企業として知られているのが、兵庫県伊丹市に本社を置く松谷化学工業株式会社です。
松谷化学工業は、でんぷん加工や食物繊維などの食品素材を手掛けるメーカーです。
同社の難消化性デキストリンは、飲料や加工食品などに使用されています。
2026年11月8日放送予定の「がっちりマンデー!!」では、松谷化学工業の担当者がVTR出演することも番組表で告知されています。
普段は商品の表側に名前が出ることの少ない食品素材メーカーですが、私たちの身近な商品を支えている企業なのですね。
がっちりマンデーで難消化性デキストリンが紹介予定!
2026年11月8日(日)午前7時30分から放送予定のTBS系「がっちりマンデー!!」では、ヒット商品を支える素材が特集されます。
その一つとして紹介されるのが、難消化性デキストリンです。
番組では、糖や脂肪の吸収を穏やかにするトクホを支える素材として取り上げられる予定です。
ほかにも、パンの日持ちを延ばすマーガリン「マーベラス」や、生ジョッキ缶の泡を生み出す特殊な塗料などが紹介されます。
なお、この記事は放送前の番組予告と公開資料をもとに作成しています。
まとめ|難消化性デキストリンは身近な食品を支える食物繊維!
今回は、難消化性デキストリンの原料や効果、安全性について調べてみました。
難消化性デキストリンは、主にとうもろこしのでんぷんから作られる水溶性食物繊維です。
食後の血糖値や中性脂肪の上昇を穏やかにする働きが報告されており、トクホなどに利用されています。
一方、摂りすぎるとおなかがゆるくなる場合があるため、商品の摂取目安量を守ることが大切です。
普段何気なく飲んでいるお茶や健康飲料にも、こうした食品技術が使われていると考えると興味深いですね。
11月8日放送予定の「がっちりマンデー!!」でも紹介されるので、食品の原材料表示にも注目してみたいと思います。